かさじぞう
「おはよーございまーす。あれ~~~♪」
はじまり、はじまり~~~♪
昔、加計呂麻島みたいだけど加計呂麻島じゃないところに貧しいおじいさんとおばあさんが暮らしていました。
大晦日、おじいさんはお正月のお餅を買おうと町にクバ笠を売りに出かけました。
ところが、米(クムィ)や魚(ィユ)は飛ぶように売れるのに、
誰もおじいさんのクバ笠を買う人はいません。
仕方なく家に戻る途中、雪が降り始め吹雪になってしまいました。
『そうか、そうか。笠をもってきたって、今夜の足しにはならないもの。
お地蔵様にあげてよかったな。そだらば、漬物ででもとしをとるべ』
と、おじいさんとおばあさんはパパイヤ漬けだけでご飯を食べて寝てしまいました。
(地蔵様が掛け声をかけながら家にやってくる様子は略♪)