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マサナリおじの話 「野茶坊の話」

昔、スィストウソン(清 當済)とサネクサンジロウ(実久三次郎)と、もう1人油井岳に豪族がいたんだ。これに対したのが野茶坊だよ。

野茶坊は、小さいときは「坊」と呼ばれていたんだ。

大きくなると力持ちになって、漁が終わった後手伝いに行って、船を片方の手で担いで歩きながら、もう片方の手で獲れたヤチャ(かわはぎ)を盗っては足元に投げ、足で砂の中に隠したんだ。盗人だな。それから「野茶坊」って呼ばれるようになったんだ。

あるとき、スィストウソン(清 當済)が野茶坊を山に追い込んで、山に火をつけたんだ。野茶坊はうまく逃げ出して加計呂麻に渡って山に腰掛けて、「自分(野茶坊)を焼かずに、山焼いた!」と笑ったそうだ。

これは本当のことかどうか知らないよ。でも、こうやって年寄りから話を聞いてきたんだよ。
by amami-kakeroma | 2007-07-11 23:16 | その他