クビキ
息子さんのヒトシさんが作った日除けの下で、姉さんは木の皮を剥いでいます。

「クビキよ。」
「キャー、これクビキ? 安脚場で細い枝とお花と実は説明しているけど、奥の方の太いところって見えないもんなー。」
「今は力がなくなったからナタを使ってるけど、ほら、こうやって皮を剥いだんだよ。」

「竹内さん、これ奄美の有名な薬木で、クビキっていうんです。長さ5cmくらいに切って、さらに6等分とかに割って、乾燥させて、それを煎じて飲むんです。」
「何に効くんですか?」
「化膿止めにいいって言いますよね。」
「シマでは、昔から何にでも効くっていって飲ませおったよ。」
植物図鑑で調べるときは、「ツルグミ」で調べて下さいね。姉さん、ありがとー!