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「瀬戸内千夜一話物語」 2. ハブ岩

現在、芝集落の区長さんをなさっている豊島良夫さんの覚書を連載しています。記憶をたどって書くので、用語など現在では不適切なものもあるかもしれませんがご容赦くださいとのことです。著作権は豊島良夫さんにあります。

2. ハブ岩

戦後、西古見でハブ(毒蛇)にやられる人が何人も出た。人口が増えて農産物の栽培面積が広くなるとネズミも増える。それを餌にするハブも当然増える。

西古見だけでなく、奄美ではどの里もそうであった。当然、人々はハブに注意する。どうにかしてハブを減らしたいものだ。神様までかり出された。

すると、「対岸に、西古見に向かってハブ岩がある。」ということで調べたら、実久の集落の裏側に天高く鎌首を西古見に向けて、いかにも跳び出そうとする蛇に似た岩があった。

西古見の青壮年達が実久にやってきて、そのハブ岩の首の部分を切り落とした。足場を組んでかなり重労働だったに違いない。岩は今でも胴体だけは残って天に突き出ている。昭和24年の話だ。 …実久出身 奥野勝さんの話 (平成17年2月1日)
by amami-kakeroma | 2006-12-22 09:16