昔のお産
オバいわく、自分の子供は嫁ぎ先のお母さんと親戚の慣れた人に取り上げてもらったし、自分も親戚の人の手伝いに行って6、7人は取り上げたとのこと。自分の周りはみんなそうで、古仁屋のお産婆さんのところへ行って産む人は少なかったとのこと。昭和40年ごろまでの話。
初産は別にして、二人目の子供からは出産当日に陣痛の間隔が狭くなると、自分でおかゆを炊いて、お湯を沸かして、赤ちゃんの身体を洗う石鹸とへその緒を切るハサミとへその緒をくくる糸を用意。さらに、広い油紙を2枚ひいて、その上に捨ててもいい着物を置いて、畳とかが汚れないようにしたとのこと。
座産ではなく仰臥産。
ついでの話として、出産前の一週間、精をつけるためヤギ汁を食べたお母さんの赤ちゃんは油っぽくて、何度もお湯を変えなくてはいけなくて、産湯をつかわせるのが大変だったとか。産む方はツルッと楽だったそうな。