加計呂麻に惚れた?
半袖Tシャツで過ごせるこの気温と恵の雨のおかげで、椎たちはモリモリと勢いを増しています。椎の花も咲き始めていて、驚いていらっしゃいました。
今日のコースは、8時30分に生間でお迎えして、まず渡連へ。そして、そこから安脚場道を通って、諸鈍へ。
まず、一番マツクイムシが松を赤々と枯らしているところを見ていただきました。それでも、赤い葉を落とし始めた松の下から広葉樹が元気に顔を出しているのがご覧いただけるんです。何しろ新緑ですから、目立つ目立つ。
そして、秋徳から佐知克へ回り、素晴らしい広葉樹の森を見ながら於斉へ。その間、ガジュマル談義に花が咲き、ランチを食べに「5マイル」さんへ。久しぶりの「かけろまご飯」はウンギャルのフライと梅の味付けの冬瓜の煮物。もちろん、おいしかったー♪
「5マイル」さんの前は護岸のない、天然のアダン林。「これだよ、奄美の海岸は!」
その後、花富峠から西阿室、嘉入、須子茂、阿多地へ。どんどん赤い松が減り、立ち枯れした松が椎の森から電信柱のように立ち上がっている景色に変わっていきます。
その先の林道となると、もうこれは手付かずのような見事な椎の森。みんな惚れ惚れその美しさに棒立ち!
ここが伐採候補地です。伐採する側にすると、黄金の山に見えるのでしょう。
薩川・芝間の町道が崩れていると聞いたので、そちらを確認して瀬相へ向かいました。
実は自然にお詳しいお二人に、奄美の自然、加計呂麻の自然をお話ししていただきたいとお願いしてあったんです。
3時に「瀬相公民館」に付くと、もう20名くらいの方がいらしていて、早速お願いしました。
・龍郷の中勝であった土石流は、裏山の伐採が原因。 役場に言っても駄目。
土地の持ち主に忠告した。「自分の命は自分で守れ。自分でよく考えて。」
・奄美本島の観光関係者も「加計呂麻」に注目している。大島から加計呂麻へ流れるだろう。
・昨年の海からの加計呂麻島のベニアジサシ調査の結果、北部奄美で確認されなかった営巣が、
加計呂麻では次々にコロニーが発見され、合計800羽にのぼるだろう。
山が豊かだから小魚がわき、鳥が集まっている。
・アカヒゲ・アカショウビン・サンコウチョウの密度が高い。
・アカツラカツオドリも撮影成功。
・今、持続可能な林業も言われているが、次の伐期がくるまで50年かかる。それならば、
きれいなランを見せて、観光で食べればどうか。結果として先祖が残してくれた自然が守れる。
・皆伐の危険性
役勝、古仁屋の土石流の被害は、上部の伐採によるもの。
上部を伐採して、危ないから下に治水ダムを作る。このパターンができあがっている。無駄。
・伐採するにしても、遠慮して切れ。
人の命は水のお陰。水は山のお陰。畏敬の気持ちを失うな。
・奄美本島の鳥はまだ逃げる場所がある。加計呂麻には無い。
・伐採は全てを失う。 等々
5時40分まで、いろいろなお話を聞かせて下さってありがとうございました。
次回はいついらっしゃるのかな。アマミヤマシギを調査しにいらっしゃいます?
お供しますので、ご連絡よろしくお願いしまーす♪ 1日ありがとうございました!!!