「チップ工場」説明会 その16(最終)
地元
一言、言わせて下さい。あのお、今日この場にですね、呼んでいただいたことに感謝を申し上げます。ええ私も、今まで意見を聞いてですね、ええ、瀬武集落で、2回ほど説明を受けました。瀬武は私の第二のふるさとみたいなもので呼ばれたかなと思いますけど、あの、その中でですね、私たちも、おー、こりゃ良いことじゃないかなーということで、あのお、思ったのはですね、まず大東海運ていう会社が屋久島にある。屋久島で何十年もチップ工場をやっているという実績があったということ。
それからですね、あの、まあいろいろと調べている中で、あの、各集落の、さっきから言っている、水がですね、川の水がほとんどなくなっている。この原因はなにかと言うとですね、ほとんどの山が老木であるために、水を蓄えきれない。本来ならば干ばつ事業をやるのが本当らしいですけど、その事業をやる、町に予算もないし、その計画で、今から20何年前に瀬武の方に、あの桟橋ができたという経過がある。あのときですね、チップ工場が進出をしたんですよ。瀬相の慰霊塔のところにきました。でも我々は、全部、反対をしたんです。
大東
うちでした。
地元
反対しました。そりゃ、おたくかどっちか知らないけど。それは何故反対をしたかっていうことはですねー、その当時はチップを切るのに水を随分と使う。その洗い汁が海に流れるために、大島海峡の養殖業が駄目になる、ということで、我々は反対をして、その本土業者は瀬武に桟橋は造ったものの、諦めて帰ったという経過がある。
で、そういうことから、こう、ずうっと見ていてですねえ、まず今回、会社の方に瀬武の方で要望したとおりですねえ、まず雇用は何名になるか。これを遅れてる実久地区のですね、雇用を確保するのに、どれぐらいの確保がいるかというとですねえ、さっき言われたように、工場が6名ぐらいで、全部あわせて5、60名の雇用がなると、いう。まず、こういう仕事のない時期に、えー、その、いいんじゃないか、と。
で、あのー、屋久島をちょっと調べさせてもらいました。これ、緑のですねえ、リサイクルということでやってますねえ。そういうことが、我々個人的に調べて、わかりました。で、さっき言われたように、1年、半年から1年で、その、元どおりの緑が復活すると。・・・これはホントかな、と思うのは、宇検村が何十年も林業で生きてきた町です。さっき言われたように、4業者ありました。今でも現に2業者あるわけですね。あの当時、我々がそこで反対したのは間違いだったかなあという思いも、今しないわけでもないです。
ていうのは、宇検村のある焼内湾というずっと長いですよ。一番、湯湾という奥で、そのチップ工場がある。行われている。そこには真珠会社も養殖場会社も(不明)のです。さっき言われたように。そういったものを見ていてですねえ、もう一つ、あの、会社にですね、瀬武の方で陳情いたしたのは、これから加計呂麻で一番、今、困っている、加計呂麻全体的なことを思うときに、一番我々が今こういう離島に住んで困っているのは、電化製品なんです。車の廃車なんです。これをですねえ、コンテナを持ってきて、瀬武まで行くのは辛いかもわからん、今、冷蔵庫一つ持たすと3000円から4000円、多いときに6000円とられるでしょう。
これから2、3年後にはテレビが替わってくるでしょう。不法投棄がもっと増えるかもわかりません。
こういったものをですねえ、コンテナでまあ200円ぐらい、瀬武のほうにもうコンテナが上がっているという話も聞いておりますが、そこに持って行って入れるだけでですねえ、そのリサイクルの電化製品を持って行ってくれる。こういう、お話でしたね? 瀬武で。
それをやってもらうことによってですね、やはり我々は10年先20年先を見据えたときに、これから水の問題が一番大事だと思うんです。そういうことを聞いているもんですから、まあ、雇用もあるし、いいことじゃないかな、と、瀬武での説明会ではそう思いました。
地元
あのお、途中ですいませんけど、あの、ひとつ、聞いていいですかねえ?
大東
はい。
地元
あの、薩川の頂上の方にね、5、6年前、あの、木を切ったの覚えてるんやだけど、100mあるかな、5、6年たっても、今でも木が生えていないというのは、どういうことでしょうね? 加計呂麻の。
大東
実際の木の種類は何ですかねえ?
地元
そこら、椎の木と松ですけど。
大東
椎はですねえ、恐らく、そんなはずはないはずです。
地元
いや、ないはずと言っても見たら分かることですから。こういうことも考えられるから、1年、2年で生えるというあれは、うちらにしたら信じられない。
大東
生えるんじゃないんですよ。あの、脇からですね、恐らくこのぐらいのところから切るわけですよ。その脇からいっぱい出ます。
地元
あのお、薩川の頂上の方に、見たら分かります、すぐ。あの生えないというのは、山の、ね、性質んいうのかなあ、あれにもよるんですかねえ?
大東
それが松だったら、もう絶対出ません。
地元
松と、あと、椎の木。
大東
椎の木だったら出るはずですよ。
地元 出るはずですけど、出てないから。6年経った今でも。見てますけど。その実態の方は、どういう風に説明する?
大東
それは、また。うちらはそれを見ていませんから。
地元
(不明)あのー、(不明)
大東
だから、そこの木がなになのか。
地元
椎の木です。
大東
いや、おたく、それを椎の木と限定されますけど、本当に椎の木なのか。
地元
椎の木ですね。
大東
ああ、それだったら、町に調べさせれば、あの、わかることですから。あの松はですねえ、切ったら絶対生えてきません。
地元
それともう一点、いいですか?
大東
はい。
地元
今、途中で入りましたから。あの、今日僕がここに呼ばれたのもですね、瀬武で説明会を受けたために・・・
大東
はい・・・
地元
その、僕はですね、山を個人的に買い占めているという、話がどんどん入ってきてますので・・・
地元
それ、聞いた。
地元
はい、それを会社の方ではっきりと説明して下さい。これをまた後からですね、どっからそういう話しが出てきたのか調べますけど、私は、会社にですね、説明を受けて、こういう要望を申し上げただけであって、山の「や」も、木の、樹木の「き」も知らない我々、私がですね、山を買い占める、これは、同じCでもですね、西ぶての、いや、東あたりのCかもわからんし、あの、ここにそういう話が来てますので、会社の方でまだ一坪も買ってないでしょ。
大東
いや、買ってないどころか、金もやってません。
地元
とんでもない話ですね。
大東
だからそういう、あの、そらどこから出た話か分かりませんけど・・・
地元
そこはっきりさして下さい。
大東
はい。それは、ま、あの、ここで、まだ、あの一切れもですね、やるとは。ま、あんたなんかがするんであれば、あの、譲ってやるよと、おっしゃる方はいます。だけど、まだその一銭も金を払っていませんから。まだ工場ができるかできないか分からないのに、そういうことをするはずもありませんから。それは絶対にないですから、まあご了承下さい。ははは。
地元
はは。いや、そういう話がね、やっぱ全部、情報が入ってくるわけ。わきゃ山をどうやって買うのか。誰の山かもわからん山ね、買う話もありませんので。
大東
あの、その、役場に・・・
地元
あのですね、うちの携帯の方にね、名前言うてないんやだけど、あの、加計呂麻の山が、すごく高く売れるちゅう情報が入ってきた、ていう人から電話がきて、あのー、これを買うて売ったら金になるんじゃないかと、こういう話も・・・
大東
そんなね、不当なことは、誰が、うちらも相場がありますから、そんなね、デタラメな、採算に乗らんような山は買いませんよ、はっきり言って。まあ、うちらはできるだけその住民の方の持ち山があればですよ、その人から直接、話しに行って買う。ということをやります。まあ、そんなね、ブローカー的なことをやられてですよ、その値段を吊り上げられても、実際としてできる話じゃない。
地元
まあ、それと・・・
大東
はい。
地元
この、おたくは、屋久島、屋久島というけれど、加計呂麻はこういう状態ちいうことを・・・、甘く見ては困りますよ! 私は言います。屋久島はただ、はい、船がいて済むかも分からんけど、加計呂麻はそういうわけには行きませんよ。
大東
だから、その島の風習、島に合わない、あの、ことをやったとは反省はしていますけど。まさかこうまでなるとはですね、まあうちらとしては、まあいろんな理由な話をしますけど、この、船屋ですから、運ぶのが目的だったわけですよ。したところが、ま、ある業者ができないちゅうから、ま、うちはまして製紙会社とは、全製紙会社と取引がありますから、あの・・・
地元
いや、もう今日はどうもどうも。ホント、説明会といって、こういう状態までなったもんだから、
もう時間もあれだからやめようか。
大東
まあ、できるだけ、今、あの計画書を出していますから、もしくはまあ、町からも説明があると思います。あの、おたくなんかの、あの、了解を得るためにあると思いますから、どうかよろしく、なにぶんあのよろしくお願いします。
地元
はい、どうも、ご苦労でした。
(以上、2時間19分33秒)
テープ起こしにご協力下さった小泉清人さんに、深く感謝申し上げます。