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カテゴリ:チップ工場( 48 )

◆ 奄美群島の生物多様性の国際的評価

国際的希少種や固有種の生息・生育地であること、種多様性に富むサンゴ礁生態系が見られることから、生物多様性保全上の重要な地域として世界的に評価されている。また、奄美群島を含む南西諸島は、ウミガメ類・海鳥類の繁殖地、渡り鳥の中継地など、広域を移動する種群を維持する上でも重要な地域である。

•奄美群島の生物多様性の国際的評価事例

1.コンサーベーション・インターナショナル “生物多様性ホットスポット”
日本列島がホットスポットに選定され、その中で特に、絶滅のおそれがある固有属のアマミノクロウサギ、ケナガネズミの生息地として、奄美群島を評価している。また、日本列島は爬虫類・両生類の固有性が高いが、特に奄美群島を含む南西諸島は、在来種における固有種の割合が、爬虫類で約85%、両生類で約77%と高い。絶滅が危惧される重要な種としてクロイワトカゲモドキを挙げている。
URL:http://www.biodiversityhotspots.org/xp/Hotspots/

2.バードライフ・インターナショナル “重要野鳥生息地”
世界的に絶滅が危惧される種、または全世界で保護の必要がある種 としてルリカケス(固有)、オオトラツグミ(固有)、アマミヤマシギ(固有)が挙げられており、奄美群島はこれらが定期的・恒常的に多数生息している生息地として選定されている。また、生息地域限定種(Restricted-range species )として上記3 種に加え、リュウキュウコノハズク、カラスバト、ズアカアオバト、リュウキュウサンショウクイ、アカヒゲの8 種が、相当数生息する地域として選定している。
URL:http://www.birdlife.org/action/science/sites/index.html

3.世界自然保護基金 “エコリージョン グローバル200”
奄美群島を含む、南西諸島の「森林生態系(エコリージョン32)」と「沿岸生態系(エコリージョン217)」が選定されている。

•森林生態系
亜熱帯の島嶼群で見られる固有性の特異的な事例として、亜熱帯林とそこに生息・生育する、多数の固有植物種、固有鳥類が評価されている。世界的にこの地域だけに生息する遺存固有種として、アマミノクロウサギを挙げている。

•沿岸生態系
極めて孤立しており、特異な種の進化を可能にする地域として選定している。この地域のサンゴ礁の多様性は、多くの固有魚類や海鳥、海獣類の個体群を支えている、と評価している。
URL:http://worldwildlife.org/science/ecoregions/g200.cfm

4.コンサーベーション・インターナショナル“サンゴ礁ホットスポット 世界上位10海域ファクトシート”
世界で最も種多様性に富むサンゴ礁が見られる、として奄美群島を含む「日本南部・台湾・中国南部のサンゴ礁」を選定している。
URL:http://www.conservation.org/xp/news/press_releases/2002/021402a.xml


以上、
「奄美群島を世界遺産に」のHPより
ここ数日、Twwiterで話題になっている『日本の森林が買われていく』NHKクローズアップ現代

  この夏、北海道倶知安町の山林が香港企業によって密かに買収されていたことが判明。
  買収劇の周辺取材を進めると、日本の森林が外国資本の投資マネーの受け皿となって
  いる状況がが明らかになってきた。さらに、日本では林業不振から山を手放したいという
  地主が増え、中国の投資家に山林を売り込むグループまで登場した。その一方で、日本
  では、土地の所有権が極端に強いため、外国人による森林の乱伐や水源の枯渇を食い
  止める有効な手段がなく、国が進める森林再生事業も進まないという問題もある。山林
  買収騒動を通して森林行政のあり方を考える。


「奄美の自然と景観を守る会」のブログにも掲載があり、さらに、

 ほとんど同様の内容ですが、「奄美大島の森を護れ!」という内容で加計呂麻島と奄美大島の
 チップ工場問題を取り上げているのが「新潮45」の12月号(2010/11/18発売)の「中国に
 狙われる国境の島々 国土は外国並みに規制せよ」という記事です。

と、「新潮45」の記事の案内もありました。

国のはじっこって大事なんですよ。伐採や買収の話でなくっても、そこを守っている人達(住民)のこと、大事にして欲しいです。
10月18日~29日、愛知県名古屋で開かれている「COP10:生物多様性条約第10回締約国会議支援実行委員会」に、奄美の自然の多様性を伝えるために、「奄美自然環境研究会(会長・常田守)」が参加なさっています。

ブースは、「COP10生物多様性交流フェア」熱田会場8番ブースです。

是非この機会に、奄美の自然の危機を知って下さい!


     関連ブログ:加計呂麻島の大規模な森林伐採に反対する会のブログ
             「奄美の自然と景観を守る会」ブログ
                   最初に書いておかなくちゃいけなかった大事なこと。

              このTシャツ販売利益は、SAVE KAKEROMAの活動資金となります。
                       ということで、商品説明に移ります♪

一つ目は、のんびり寛いでいる猫さんを胸に、水中のお魚の細密画を背の襟元にあしらったもの。
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全体はこんな感じ。アイロンをかける時間が無かったので、畳みしわがうるさいですね。
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胸の文字と猫さんはこんな感じ。Tシャツの地の色は、この三種類です。
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背の襟元の絵はこんな感じ。これ、元は細密判子です。


二つ目は、題して「神様のすみか」。
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加計呂麻島の絵と文字が胸に入ります。
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背の襟元はこんな感じ。
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アップ。
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Tシャツの地の色は、この四種類です。

サイズはそれぞれS、M、Lがあります。
価格はどちらもどのサイズも、1枚2500円。
送料は、全国共通で、1枚350円、3枚まで500円。

お申込は、民宿「ゆきむら」さんへFAXでお願いします。
 TEL・FAX共通 0997-76-0038
毎年恒例の諸鈍校の「学校美化作業」をちょっとお手伝いして戻ってきたところ。
パソコンを立ち上げると、奄美市住用市の森の伐採が始まっているというしらせが

世界遺産を目指す奄美。

世界遺産のコアとなる奄美大島のほんの一部の森と生物が、まるで動物園や植物園のように囲われて守られるだけでいいのでしょうか。

脆い生物たちは、広い緩衝地帯に守られて、保護されて、それではじめてこれから何世代も生き延びて行けるのではないでしょうか。

植物も動物も「乾燥」は致命的です。雲を生む森、それを刈り取ってしまうとどうなるのか。

コアの部分には人の立ち入りを禁止し、その周りの部分だけ、人数を制限して公開する。市などは、そういう立ち位置になるかもしれない部分だったのではないでしょうか。

奄美の各市町村に早い自然保護条例の制定をお願いしたいと思います。

そのためにも、皆様、伐採反対署名にご協力をお願いします!
8月3日、「森林伐採に反対する加計呂麻住民の会」は「奄美の自然と景観を守る会」のメンバーとともに、瀬戸内町役場において房克臣瀬戸内町長宛に第四次(最終)署名簿を提出。署名提出後には、町長、副町長、企画課長との話し合いがもたれたということで、「~加計呂麻の自然を守ろう~森林伐採に反対する加計呂麻住民の会」ブログに、その報告が載っています。

町側からの、『地主に無断での地目変更は初めて知り問題があると思うので、町が主導で大東海運産業、行政書士、住民の会や土地の所有者を集めて話し合いの場を設けたい。』という新たな回答もあり、運動の成果が現れてきていると感じたところです。

また、チップ工場建設予定地・伐採のための立木権買収とともに土地の買収が進められており、米軍基地建設がらみなのか? と不思議に思っておりましたが、どうやら「世界遺産」がらみのよう。

以前のバブルのときに土地を手放さなかった奄美の方達。おかげで今の自然が残りました。今度の「世界遺産バブル」でも安易に土地を手放さないで下さいね。よろしくお願いします!!!
「加計呂麻島の大規模な森林伐採に反対する会のブログ」によると、6月22日、長い間、加計呂麻の瀬武集落の前の岸壁に置かれていたチップ工場の機材が搬出され、「奄美の自然と景観を守る会のブログ」によると、6月23日、同じものかどうか分からないけど、住用の山間集落のチップ工場建設予定地に機材が陸揚げされたそうです。

以前から大事な機材を雨水や潮風にさらして置くこと自体が信じられませんでした。こういう会社に自然や環境に配慮するって言われてもねぇ。
2010年3月26日に、奄美の環境団体から瀬戸内町長宛に提出された申し入れ書を掲載します。

                                                       2010年3月26日
 瀬戸内町町長
    房克臣 様
                                            NPO法人環境ネットワーク奄美
                                             代表 薗博明
                                            奄美の自然を考える会
                                             会長 當田嶺男
                                            NPO法人奄美野鳥の会
                                             会長 鳥飼久裕
                                            奄美哺乳類研究会
                                             会長 阿部優子
                                            アマミアートプロジェクト
                                             代表 田町まさよ

                 加計呂麻島での森林伐採計画に関する申し入れ

拝啓 平素より瀬戸内町行政にご尽力されていることに深甚の敬意を表します。瀬戸内町の特性を生かしたさらなる発展のためにご奮闘されますよう祈念いたします。

さて、奄美の環境に取り組んでいる私たちは、本年1月末以来たびたび新聞報道されている加計呂麻島での森林伐採計画について、大きな関心を持って事態の推移を注目してきました。以前から加計呂麻島の調査・観察を実施してきた私たちは、加計呂麻島は自然環境をはじめ文化、歴史を含めて奄美群島の中で貴重な存在であると認識しています。したがって、当計画は単に加計呂麻島の問題ではなく奄美全体の問題であると考え、さる2月9日に改めて伐採計画地の状況を確かめたうえで申し入れをします。

申し入れ事項

瀬戸内町町長におかれては、企業体に対して事業計画を断念するよう毅然たる態度で働きかけていただきたい。

理由

(1) 当該計画地域(加計呂麻島)の圧倒的多数の住民がたいへんな危機感を持って伐採に反対しています。町当局は、先ずこのことを真摯に受け止めるべきです。一時の感情や利害損得で反対しているのではないことは、町当局がよくお解りのことと推察しています。生活している地域に対する愛着の念、将来への展望に基づいた冷静かつ客観的な判断による反対の意思表示であると私たちは受け止めています。瀬戸内町の行政に責務を持つ町当局は、「民間と民間の契約を止める権限はない」と第三者的姿勢をとるべきではないと考えます。当該地域住民の意思を真摯に受け止め、伐採をさせない英断を下されるよう心から願っています。

(2) 伐採計画地は、リュウキュウマツ(琉球列島固有種)が立ち枯れして、イタジイを中心とした奄美本来の良好な常緑広葉樹の森へと遷移しつつある加計呂麻島での一級の森です。懸念されている松食い虫による被害がなくても、山間部にあるリュウキュウマツはいずれ常緑広葉樹によって自然淘汰されます。それでも海岸林の植生であるリュウキュウマツが絶滅することはありません。
加計呂麻島において、計画どおりの伐採が進められると地元住民の生活、文化、産業、観光、景観、奄美諸島での中心的存在価値などに大きなダメージを及ぼすことは間違いないと憂慮しています。

(3) 伐採計画地にはルリカケス、アカヒゲ、リュウキュウイノシシなど多くの種が生息し、林道上では夜間の調査でアマミヤマシギを観察しています。
また、加計呂麻島には、常緑広葉樹林下の林床に生えるカケロマカンアオイ(絶滅危惧ⅠB類.奄美固有種、)、渓流沿いの苔むした崖地に生えるウケユリ(奄美固有種、絶滅危惧ⅠA類)が自生していますが、これら絶滅危惧の主な要因に森林伐採、道路工事があります。
奄美固有の多様な生態系維持のために加計呂麻島の山林は、保護すべき自然環境です。未舗装通路の舗装工事が行われていますが、これも即刻中止すべきです。

(4) 地元住民のみなさんが懸念している水源の枯渇、水の汚れは日常の生活に係わる深刻な問題です。これまでにも発生しているとのことですのでなおさらのことです。水源の枯渇、汚濁が河川や海域の生態系に深刻な影響を及ぼすことは言うまでもありません。
奄美の先人たちは、山の大切さと水循環の役割を、そして、人の生き方を「山や水おかげ、人や世間おかげ」と諭しました。

(5) 山林の伐採は、保水力の低下、表土の流出をもたらし、河川や海域にもろに影響します。風光明媚なリアス式海岸の大島海峡、無人島・岩礁を含めた数々の島々、手つかずの自然海岸への悪影響は必至です。
私たちは、平成21 年7月、海上から加計呂麻島をはじめ各島々を海上からベニアジサシ、エリグロアジサシの分布・繁殖を調査し、約800羽を数えました。伐採による表土流出によって、周辺海域が汚染され、餌になる小魚などが減ったとき、海鳥たちのにぎわいも消えていくことでしょう。
また、回復しつつあるサンゴ礁、クロマグロなどの養殖事業、シルナ(クビレオゴノリ)などへのダメージも懸念されます。

(6) 国指定の「諸鈍しばや」、朝日新聞選定の「にほんの里100選」、寅さんシリーズの撮影地、島尾敏雄文学の原点、戦跡、人間の温もりにみちた暮らしの原風景などから、加計呂麻島への関心は年を追うごとに「しま」の内外で高まっています。今回の件でも本土の各地から心配の声が頻繁に寄せられています。これらは、加計呂麻島の森、川、海域あってのことです。加計呂麻島は、瀬戸内町はもちろんのこと奄美にとって「宝の島」です。
かつて、島尾敏雄文学碑から岬への通路拡幅が計画されたとき、島尾文学の原風景を残すよう奄美の内外から反対の声があがりました。
このとき、瀬戸内町は計画を大きく変更する英断を下され、高く評価されました。もし、瀬戸内町当局が、民間の事業だからと伐採計画を傍観されるなら、悔いを後々に残すことになるに違いありません。
瀬戸内町の誇りうる自然の宝、奄美のかけがいのない財産を守るため、伐採させない決断を下さいますよう町長に強く求めます。
by amami-kakeroma | 2010-06-24 11:46 | チップ工場
奄美市議会6月定例会で22日に採択された「チップ工場建設計画・森林伐採計画に関する請願」を掲載します。

                                                        2010年6月7日
  奄美市議会議長 様
                              請願団体代表
                               奄美市名瀬長浜町25-5
                               NPO法人環境ネットワーク奄美代表 薗博明

                               奄美の自然を考える会会長 當田嶺男
                               NPO法人奄美野鳥の会会長 鳥飼久裕
                               奄美哺乳類研究会会長 阿部優子
                               アマミアートプロジェクト代表 田町まさよ
                               森林伐採に反対する加計呂麻住民の会 橋口満廣
                               森林伐採とパルプ工場建設に反対する住用町山間地区
                               住民の会 碇敏憲
                               奄美大島観光協会会長 斉藤正道
                               紹介議員:
                                 蘇嘉瑞人、栄勝正、崎田信正、里秀和、
                                 師玉敏代、関誠之、平敬司、多田善一、
                                 戸内恭次、奈良博光、平田勝三、三島照、
                                 向井俊夫、(五十音順)

        住用町山間におけるチップ工場建設計画並びに森林伐採計画に関する請願書

拝啓 さまざまな課題が錯綜しているなかで奄美市発展のためにご尽力されていることに深甚の敬意を表します。奄美の特性を生かしたさらなる発展のために、なお一層のご尽力をされますよう期待しています。

さて、奄美の環境問題に取り組んでいる私たちは、加計呂麻島で計画された森林伐採について、計画を断念させるべく取り組んできました。同じ企業が今度は住用町山間でチップ工場を建設し、奄美大島ならびに加計呂麻島の森林伐採を計画して、4月29 日にメディアや環境団体を排除して山間集落住民のみの説明会をしました。私たちは、当該企業による伐採計画は、奄美の自然環境ならびに奄美固有の多様な生態系に深刻な影響を与えることは必定であると深刻に受け止めています。あわせて、奄美の先人たちが自然との係わり方の中で育んできた生活(ルビ:くらし)(文化)をも、ないがしろにする計画であると考えます。

奄美市議会におかれては、世界的に注目されている奄美の自然を保全・保護する立場から、今回のチップ工場建設ならびに森林伐採計画について慎重に判断され、将来に悔いを残さない対策を講じられるようれるよう請願いたします。

請願事項

1 説明会を再度行うよう行政指導をしていただきたい。
 今回の計画は奄美大島・加計呂麻島全域に関係する問題です。伐採計画地も明らかにしていません。奄美大島・加計呂麻島住民、環境関連団体、メディア関係等々、オープンな参加の下に説明会を開くよう要求するのは当然のことです。

2 奄美市議会におかれては、企業体に対して事業計画を断念するよう毅然たる態度で対応するよう行政に働きかけていただきたい。

理由

(1) チップ工場建設予定地は、住用湾湾口の岬(山間集落)に位置しています。住用湾の西側には鳥ヶ嶺・肥後山・金川岳が連なり、照葉樹林が茂る深い森を形成し、湾に注ぐ住用川、役勝川、山間川、戸玉川、金川、大川は清水を絶やすことはありません。湾奥には西表島に次ぐ国内第2位のマングローブ林が茂っています。
湾に面して並んでいる山間・戸玉・市集落は、森・川・海に抱かれており、奄美大島の集落形成の見本をみるような自然条件を備えています。

(2) 住用湾を抱く周辺一帯は「特有の生物相を有し、世界的にも注目されている」(環境庁自然保護局)奄美の中で、湯湾岳一帯と並んで特段に多様な生態系が賑わっている地帯です。奄美大島の自然環境の保全・保護のために、そして、奄美の将来のためにも最大の配慮を払わなければならない地帯です。にもかかわらず、奄美で絶滅が危惧されている種のほとんどが当地帯に生息しており、すでに憂慮すべき事態になっています。

アマミノクロウサギなどを原告にした奄美「自然の権利」訴訟で裁判所は、判決文の中で「個別の動産・不動産に対する近代的所有権が、それらの総体としての自然そのものまでを支配し得るといえるのかどうか、あるいは、自然が人間のために存在するとの考え方をこのまま推し進めてよいのかどうかについては、深刻な環境破壊が進行している現今において、国民の英知を集めて改めて検討すべき重要な課題」、「原告等の指摘した『自然の権利』という観念は、ひと(自然人)及び法人の個人的利益の救済を念頭に置いた従来の現行法の枠組みのままで今後もよいのかどうかという極めて困難で、かつ、避けては通れない問題を我々に提供した」と述べています。

歴史的と云われるこの判決の指摘は、環境問題が重要な政治課題になっている今日、国際的な潮流になっています。

【参考1】伐採計画地と言われている地域で絶滅が危惧されている種は、
<哺乳類>アマミノクロウサギ(絶滅危惧ⅠB類、特別天然記念物)、ケナガネズミ(絶滅危惧ⅠB類、天然記念物)、アマミトゲネズミ(絶滅危惧ⅠB類、(絶滅危惧ⅠB類、天然記念物)、アカヒゲ(絶滅危惧ⅠB類、天然記念物)、オーストンオオアカゲラ(絶滅危惧ⅠB類、天然記念物)、アマミヤマシギ(絶絶危惧Ⅱ類)、カラスバト(準絶滅危惧、天然記念物)、
<両生類>オットンガエル(絶滅危惧ⅠB類、県天然記念物)、イシカワガエル(絶滅危惧ⅠB類、県天然記念物)、アマミハナサキガエル(絶滅危惧Ⅱ類)、リュウキュウイボイモリ(絶滅危惧Ⅱ類、県天然記念物)、シリケンイモリ(準絶滅危惧)、
<魚類>リュウキュウアユ(絶滅危惧ⅠA類).

以上の他に当該地域に生息している鳥類等をおおよそあげると、

<鳥類>アマミヒヨドリ、アマミヤマガラ、アマミシジュウカラ、リュウキュウサンショウクイ、リュウキュウキビタキ、リュウキュウアカショウビン、リュウキュウサンコウチョウ、リュウキュウメジロ、リュウキュウコノハズク、
リュウキュウアオバズク、リュウキュウズアカアオバト、リュウキュウキジバト、リュウキュウツバメ、リュウキュウハシブトガラス、シロハラクイナ、カワセミ、ダイサギ、チュウサギ、コサギ、アオサギ、クロサギ、ゴイサギ、リュウキュウヨシゴイ、セイタカシギ、イソシギ、キアシシギ、アオアシシギ、カワウ、カイツブリ、サシバ、ミサゴ、リュウキュウツミ、カルガモ、マガモ、ヒドリガモ、コガモ、

<爬虫類>オキナワキノボリトカゲ、ヘリグロヒメトカゲ、バーバートカゲ、オオシマトカゲ、アオカナヘビ、メクラヘビ、アマミタカチホヘビ、アカマタ、ガラスヒバァ、ヒャン、ヒメハブ、ハブ、

<両生類>アマミアオガエル、ハロウェルアマガエル、リュウキュウアマガエル、リュウキュウカジカガエル、ヒメアマガエル、イボイモリ、

<マングローブ林>ミナミコメツキガニ(数万匹)、オキナワハクセンシオマネキ、ヒメシオマネキヒ、ベニシオマネキ、アカテノコギリガザミ、シレナシジミ、ミナミトビハゼ、ベンケイガニ、ハマガニ、クロベンケイガニ、ヨシノ
ボリ類、テナガエビ類、ヌマエビ類、ボウズハゼ、ツムギハゼ、フタバカクガニ、オサガニ類、チゴガニ類、アシハラガニ、ツノメガニ等々.

(3) 住用村山間集落での説明会では、チップ工場関連、運搬手段、加計呂麻島の伐採を進めるなどの説明で、奄美大島での伐採予定地については、質問があったにもかかわらずこれに答えていません。山間のチップ工場には1日に10台チップ運搬車で運び、月に3回運搬船が出入りするとしか云っていません。企業の社会的責任のかけらも感じられない説明に憤りを禁じ得ません。
瀬戸内町の大島側から住用町にかけての数カ所で大規模な伐採が計画されているとの噂を聞くにつけ事態を深刻に受け止めています。

(4) 山林の伐採は、保水力の低下、表土の流出、林床へのダメージをもたらし、河川や海域にもろに影響します。多様な生態系は分断・破壊され、河川や住用湾の汚濁は避けられないでしょう。奄美最大のマングローブ林とそこに生息する生物への影響も大きいでしょう。伐採がもたらすダメージはこれまでに幾度となく指摘されています。

(5) 戸玉集落の悲劇を繰り返すような行政措置にならないよう、万感の思いを込めて要請いたします。
山間集落の隣にある戸玉集落住民は、採石業をめぐって30 年近くにわたって被害に泣き、不安を募らせ憤懣やるかたない日々を送ってきました。
土砂崩落の危険が明らかになってから社会的注目を浴びるようになり巨額を投じる羽目になりましたが、同様の過ちを繰り返すことがないよう心から願ってやみません。
いったん破壊された環境は、巨額を投じても復元できない場合がほとんどです。生態系の破壊にいたってはなおさらのことです。

(6) 住用湾奥一帯のマングローブ林とそれに連なる河川・森林は、観光客や調査・研究者の多くが訪れる奄美での一級の地です。地域産業振興の面から考えても、また、沖縄では一度絶滅したリュウキュウアユへの影響等から考えても、環境保全に細心かつ最大の配慮をすべき地域です。

(7) いみじくも、2010 年は国連が定めた「国際生物多様性年」の年です。
そして本年は、生物多様性条約第10 回締約国会議(COP 10)が、名古屋で日本国をホストに開催され、「2010 年までに生物多様性の損失速度を顕著に減少させる」の検証と、これからの枠組づくりを討議します。

(8) また、鹿児島県は、世界自然遺産への登録をめざして取り組んでいる最中です。行政・住民共々に、環境問題に対する責任が問われているように思えてなりません。

【参考2】奄美諸島を含む南西諸島について、「平成2年度南西諸島における野生生物の種の保存に不可欠な諸条件に関する研究報告書」(1991 年3 月環境庁自然保護局)は、次のように述べています。

◇「亜熱帯林、マングローブ林、珊瑚礁などが展開するこれらの島嶼は『東洋のガラパゴス』とも称せられ、…」(はじめに)
◇「隔離された島嶼において特有の生物相を有し、固有の種または亜種に分化してい
るものが多いという点で世界的にも注目されている地域である。しかしながら、このような孤立した島嶼生態系では、生物種が容易に絶滅する要因を数多く含んでいる。」(p1)
◇「今後、南西諸島は地球環境の大きな変化が予想される中で、きわめて重要な植生や生態系変化の指標になる重要な位置にあり、このような地域では植生の総合的な保全が必要である。」(p6)
◇「森林の破壊、海岸線の汚濁・改変が小さな島の生態系に大きな問題となっていることが浮き彫りできた」(p10)

※ 同主旨の「申し入れ書」を奄美市長ならびに鹿児島県知事宛に提出したことを申し添えておきます。
奄美大島(加計呂麻島・請島・与路島を含む)の自然と景観の保全・保護を考える「奄美の自然と景観を考える会」のブログに、会の申し合わせ事項がアップされました。