八月踊り唄「口説」
1 七てぃ 八てぃ 九 十
九てぃ 十 一てぃ 二てぃ 三てぃ 四てぃ
五てぃ 六てぃ 七てぃ 八てぃ 九ん十
九てぃ 十
2 一てぃ 二てぃ 三てぃ
四てぃ 五てぃ 六てぃ 七てぃ 八てぃ 九ん十
九てぃ 十 一てぃ 二てぃ 三てぃ
四てぃ 五てぃ 六てぃ
3 庭(ヤンメ)ぬ 石垣
金(カネィ)なゆり 海ぬ黒潮(クルシュ)や
酒なゆり
浜ぬ寄砂(ユリディナ) 米(クメィ)なゆり
4 天井(ティンジョウ)に 巣馴(スナ)れたあや鼠(ネディミ)
猫ん衆が廻てぃ来(コ)ば
でぃ わきゃ逃(ヒン)ぎろ
後(アト)なゆん者(ムン)な骨(フネィ)散りゃそ
5 海に巣馴(スナ)れたあや亀(ガメィ)
漁夫(クダカ)ん衆ぬ 廻てぃ来(コ)ば
でぃ 我達(ワーキャ) 逃(ヒン)ぎろ
後(アト)なゆん者(ムン)な骨(フネィ)散りゃそ
現代語になおすと
3 庭の石垣は
金になり、海の黒潮は
お酒になる
浜に寄り集まった砂は お米になる
4 天井に巣造って住んでいる鼠は
猫が廻って来たならば
さあー、私達は逃げましょう
逃げ遅れた者は猫の餌食となるぞ
5 海で育ったあや亀
漁夫の衆が廻って来たならば
さあー、私達は逃げましょう
逃げ遅れた者は捕らえられてしまうぞ