3/12 「奄美に学び・奄美で考える」集い
「奄美諸島史の憂鬱」ブログさんで告知されていた、「奄美博物館」で開催される『「奄美に学び・奄美で考える」集い』は10時はじまりなので、基調講演は半分は聴けないものと諦める。
忘れん坊のワタシは、古仁屋・名瀬に出たときにどうしても買わなくちゃいけないものは先に買っておかないと、後で「忘れちゃったよー!」ということになるので、1軒に立ち寄り会場へ。
入り口に靴屋さんがいて声をかけていただく。最初に知り合いに会うとホッとする。ありがとー。壁際の補助席で拝聴。
発 表 記念講演 山下文武「私と奄美研究の軌跡」
報 告① 水間忠秀「奄美研究のネット利用について」
報 告② 常田 守「写真で見る住用川」
報 告③ 弓削政己「近代の家人解放について」
報 告④ 町健次郎「奄美大島の公園を考える」
報 告⑤ 間 弘志「「奄美ルネッサンス」の呼称をめぐって」
山下文武先生は、プロフィールによると父と同い年。いろいろな資料に出てくる奄美の過去の調査に立ち会っていらっしゃる生き神様みたいな方。今でも研究を続けられ、後進の指導にもあたっていらっしゃる。ご本人からその時々のお話を伺えるとは幸せなことでした。
水間さんのお話の中に、ちょこっとこのブログの話が出てきたのでビックリ。でも気づいたのはワタシだけだったでしょう。ははは。
常田さんの写真とお話は住用川の源流が生まれるところからマングローブの海に注ぐまで。実地で深山に入ることのない私にとっては仮想体験をさせていただけるもので、ありがたく素晴らしいものでした。何箇所も「ここは命懸けでした。」というコメントがあり、それは一歩間違えば増水した水に落ち助からないという場所で撮影なさっているということです。
実はカエルが苦手というエピソードも披露され、「もし、突然カエルが顔に張り付いちゃったら、常田さんはどうなっちゃうんだろう。」などと不届きなことを思いながら最後まで住用川の水の旅を堪能させていただきました。
質疑応答で、「奄美の自然をみんなに知ってもらいたい。そのためには、林道にところどころ車がスピードを出せないよう凸をつけるように知事に提案した。」というお話があり、林道を夜間進入禁止にするのも難しいことだし、どうすればいいのかと考えていたワタシには飛びつきたい提案で、一刻も早く実現して欲しいと思いました。
弓削さんは、「家人」という歴史というよりは戦後まで尾を引く問題について、いつもながら新しい資料に基づき歯切れよくお話してくださいました。お話に続いて、即、質疑応答といっても、その場で資料を読みこなせるわけはなく、今ようやくつっかえつっかえ読み返しているところです。
町さん、間さんのお話は、帰りの定期船の時間の制約があり、聴くことができませんでした。残念っ! レジュメがあるので、これを読んで勉強させていただきます。
奄美民俗談話会の皆様、後援の名瀬市教育委員会、大島新聞、南海日日新聞の皆様、いい集いをありがとうございました。