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◆ 奄美群島の生物多様性の国際的評価

◆ 奄美群島の生物多様性の国際的評価

国際的希少種や固有種の生息・生育地であること、種多様性に富むサンゴ礁生態系が見られることから、生物多様性保全上の重要な地域として世界的に評価されている。また、奄美群島を含む南西諸島は、ウミガメ類・海鳥類の繁殖地、渡り鳥の中継地など、広域を移動する種群を維持する上でも重要な地域である。

•奄美群島の生物多様性の国際的評価事例

1.コンサーベーション・インターナショナル “生物多様性ホットスポット”
日本列島がホットスポットに選定され、その中で特に、絶滅のおそれがある固有属のアマミノクロウサギ、ケナガネズミの生息地として、奄美群島を評価している。また、日本列島は爬虫類・両生類の固有性が高いが、特に奄美群島を含む南西諸島は、在来種における固有種の割合が、爬虫類で約85%、両生類で約77%と高い。絶滅が危惧される重要な種としてクロイワトカゲモドキを挙げている。
URL:http://www.biodiversityhotspots.org/xp/Hotspots/

2.バードライフ・インターナショナル “重要野鳥生息地”
世界的に絶滅が危惧される種、または全世界で保護の必要がある種 としてルリカケス(固有)、オオトラツグミ(固有)、アマミヤマシギ(固有)が挙げられており、奄美群島はこれらが定期的・恒常的に多数生息している生息地として選定されている。また、生息地域限定種(Restricted-range species )として上記3 種に加え、リュウキュウコノハズク、カラスバト、ズアカアオバト、リュウキュウサンショウクイ、アカヒゲの8 種が、相当数生息する地域として選定している。
URL:http://www.birdlife.org/action/science/sites/index.html

3.世界自然保護基金 “エコリージョン グローバル200”
奄美群島を含む、南西諸島の「森林生態系(エコリージョン32)」と「沿岸生態系(エコリージョン217)」が選定されている。

•森林生態系
亜熱帯の島嶼群で見られる固有性の特異的な事例として、亜熱帯林とそこに生息・生育する、多数の固有植物種、固有鳥類が評価されている。世界的にこの地域だけに生息する遺存固有種として、アマミノクロウサギを挙げている。

•沿岸生態系
極めて孤立しており、特異な種の進化を可能にする地域として選定している。この地域のサンゴ礁の多様性は、多くの固有魚類や海鳥、海獣類の個体群を支えている、と評価している。
URL:http://worldwildlife.org/science/ecoregions/g200.cfm

4.コンサーベーション・インターナショナル“サンゴ礁ホットスポット 世界上位10海域ファクトシート”
世界で最も種多様性に富むサンゴ礁が見られる、として奄美群島を含む「日本南部・台湾・中国南部のサンゴ礁」を選定している。
URL:http://www.conservation.org/xp/news/press_releases/2002/021402a.xml


以上、
「奄美群島を世界遺産に」のHPより
by amami-kakeroma | 2011-02-18 16:47 | チップ工場