「チップ工場」説明会 その10

これは、1月29日に瀬相公民館で行われた住民説明会の記録です。テープ起こしが終った分から、順次アップします。後で補足説明や質問が出たりしています。また、この記事についてはコメントに返事は書きませんので、ご了承下さい。

地元 
それからですね・・・
大東 
はい。
地元 
チップの相場についてお尋ねしたいんですが・・・
大東 
はい。
地元 
相場は今、トン当たり何トンで渡してるんですか、製紙会社に。
大東 
あのですね、19500円です。
地元 
これは、あの、その、東南アジア、中国にブームが起きる前に比べて、どのくらい上がってんですか?
大東 
今はですね、いや、上がってないです。
地元 
いや、高騰しているって、おっしゃいましたよ。需要が多いから、前に比べると高騰しているから・・・
大東 
ま、前はですね、16円。あのー、こうなる前は16円ぐらいでした。
地元 
トン当たり19500円に比較して・・・
大東 
ま、3500円・・・
地元 
え?
大東 
3500円くらいの差があります。
地元 
プラス?
大東 
はい。
地元 
そうすっと、マイナス3500円だったんですね、以前は・・・
大東 
はい。です。
地元 
3500円ですね。で、これは主に供給地は、日本じゃないでしょ。チップで需要が多くなってる、世界的に。日本だけが、こんな小さい国が供給しているわけじゃないでしょ。つまり、極東のロシアとか、やってるわけでしょ。
大東 
日本に、向けですか。
地元 
いやいや、全世界に向けて。需要のあるところに。
大東 
恐らくですね、今の製紙会社のあれから見ればですね、恐らく、その輸出っちゅうものはですね、量がない・・・
地元 
日本から輸出するんじゃなくて・・・
大東 
はい。
地元 
日本の製紙会社も・・・
大東 
はい。
地元 
極東ロシアから輸入してんじゃないすか。
大東 
大体8割。
地元 
8割でしょ。それで、例えば、今、需要が多いから、例えば、広大な面積を持つ、極東ロシア、サハリンとか大陸側で、どんどん大規模に、チップ用に出してくれば・・・
大東 
今はですね・・・
地元 
景気は下がるじゃないですか。
大東 
いやあ、そりゃ、ないです。
地元 
だって、相場の上下ってのは・・・
大東 
いやいや、あのですね・・・
地元 
経済上の原則ですよ。
大東 
今は、あの、倒伐はですね、あの、認められた木じゃないと、製紙会社が買えないんです。
地元 
いや、もちろんそりゃ製紙会社は、この木のパルプが欲しいというオーダーをするんだけども、日本と例えばソビエト、サハリン、大陸を比較すると、面積、木の面積量がめ、めちゃ違うわけですよ。
大東 
はい。
地元 
それから、力を入れれば、予想以外の、あの、量が入ってくる可能性があるわけですよ。そうすると、ここで、安定的な雇用をするというけども、相場が下がれば採算点を割ってまでも操業しますか?
大東 
いや、うちらが今見てるなかでですね、中国はですね、あの、今年の8月ですかね、40万トンの工場ができるんです。それに対して東南アジアはですね、近いですから、そいで今、中国はですね、非常に、ま、金を持ってるもんですから、結局、中国ちゅう国は大体、材木は無いです。
地元 
・・・・・・。
大東 
あのー、草っぱらですから。あのー、今はですね、あのー、馬糞紙、昔の馬糞紙ちゅうて、あの藁でですね、紙を、も作ってます。だから、ま、今はそのー、ま、印刷用紙なんかですね、白いやつじゃないと、駄目なわけですよ。だから、その、恐らく40万トン向こうに行けば、国内の需要はですね、はっきり言って今までは、6%か7%だったですよ・・・
地元 
何がですか・・・
大東 
チップを、国の、あの、国内産はですね。結局、業者がもう、駄目になったもんですから、あのー、まー、全部落ち込んでいって、そのー、数字になってきたんで・・・
地元 
だから、駄目になったっていうのは、工場が操業できるコストを割り込んだから止めたわけでしょ。
地元 
だから・・・
大東 
それは・・・ 
地元 
相場は高いけど、下がってくれば止めざるを得ないでしょ。赤字覚悟でやりますか?
大東 
いや赤字は出さないような数字で・・・
地元 
先程おっしゃったトン当たり19500円が、あるときはマイナス3500円。それで操業、そのへんが採算ラインですか?
大東 
最低ですね。
地元 
採算ラインが・・・
大東 
はい。
地元 
割り込んだとき、雇われた人達の雇用保証ってのはどうなるんですか?
大東 
あのですね、うちは船会社ですから、コストは合わせられるんです。その運賃を、もしですね、それが16円50銭になったとき、ま、船運賃を1000円下げれば、そこででるんです。
地元 
だから、その船運賃は・・・
大東 
はい・・・
地元 
運輸会社が、赤字を背負う、込むことに・・・
大東 
それはありません。うちは、自家用、自、あの、自分の会社の船ですから。あの、プラスマイナスゼロでもやれます。
地元 
問題はですね、極東ロシアが、本格的に腰入れて、シベリアなりサハリンなりの、国際需要を活用してチップを大々的に作り出したとき、相場は下がるわけですよ。
大東 
そこはですね、あの、広葉樹じゃないんです。松なんです。松はですね、あの需要(?)範囲が、決められてるんです。ふくろ物じゃないと、印刷用紙には雑パルプじゃないと駄目なんです。
地元 
広葉樹だって、沿海州にはあるじゃないですか、たくさん。
大東 
いや、無いです。今はですね、はっきり言って、ロシアあたりも入ってこない状態。
地元 
いや、問題・・・、私が言ってるのはね、ロシアばっかり言うけど、相場が下がったときに、なに、どっかの予想しない(不明)数字が出て、下がったときに、採算ラインを割り込めば操業を止めるんですかって聞いてんです。
大東 
いや、そういうことはですね、うちらも、その、ま、こいだけ、資本投資するわけですから、そこにですね、15年や20年はですね、もうやらないと、合わないんですよね。
地元 
そのときに赤字を出してまでやるんですか? って聞いてるんですよ。
大東 
いや、赤字は、だからあの船の方のあれでペイできますから。
地元 
その赤字は、従業員の給与の切り下げとかなってくるんですか?
大東 
いや、そりゃないです。そりゃ今まで、ま、うちもあの調べていただけば分かりますけど・・・
地元 
それだったら営利会社じゃなくて福祉会社じゃないですか。
大東 
福祉っちゅうよりですね、ま、うちらも、その、前の方がやれないし、ま、なってですね、あの、製紙会社とのある(不明)協定ってのがあるんですよ。あの、枠っちゅうのがあるもんですから、それを、ま、うちがFOBで海岸で買って、ほな来年の何月から納めましょう、という話までなっとんたんです。ほいでしたところが、その、駄目になったもんですから、ほんなら、ほなうちがやりましょうということで。今はですね、製紙業界そのものは、底なんです。
地元 
いや、底じゃなくて、需要が多いからトン当たりの価格は・・・
大東 
いや、需要は無いです。
地元 
最初おっしゃった。
大東 
いや、今から、その、中国が増えて、国内の、国内に材が入ってこないんですよ、原料が。それで、ちょっと前、(不明)せいでよくなった。
地元 
だから、価格が上がったから加計呂麻に進出してるわけでしょ。
大東 
いやいや、それじゃないですよ。ま、まだですね、恐らく今後、あの、ま、2、3年後には、その、今ですね、実情として挙げれば、カナダ、オーストラリア、タスマニア、あの方面から持ってきてるんです。ほいでしたときに、油の高騰でですね、なっていけば、運賃は上がるんですよ。その分が製品に、ま、チップの、結局、値段に反映して、今はですね、昔、前は、2、3年外材の方が安かったんです。だけど今、円高、になってますでしょ。その分とオイルの値上がりでですね、あの、一応、その国産材に近い数字に値段が。国産材は、あの3年ぐらいは高く、外材より高くなっとったです。だから、うちらはもうその、安定は今後ですね、していくだろうというのは、みてます。
地元 
いやだけど経済の話しだから、変動を伴うのは当たり前の話で、相場の変動も、それに乗じて相場師がいるわけだから、相場が安定すれば世の中平安ですよ。相場はこう変動するわけだから、変動に対して、どういうふうに対応するんですか。
大東 
あの、25年前まではですね、28円しとったんですよ。そして段々下がって、悪いときは11円まで行きましたよ。だけどまあ16円の一線がまあ、われわれの採算ベース線なんです。
地元 
だから変動するということを認められれば、おっしゃってる雇用は安定して、なんとかってのは、そう大きい声では言えませんよ。
大東 
・・・・・・。
地元 
相場につかまるわけだから。止めざるを得ない事態になるかもしれない。現に、あの、チップ工場の歴史はそうじゃないですか。相場が下がったら止めて、撤退したわけでしょ。
大東 
はいはい。だけどですね、今は、もう、東南アジア、中国はですね、やっぱし、あの、紙を使うようになって、あの、結局、ま、人間贅沢になればです、下げられない。あの、昔は、中国に行けば、ま、うちもこの前行ってきたんですけど、ちり紙は無かったんです、。はっきり言って。だけど今は、全部トイレットペーパーがホテルなんかも全部入ってますから。
地元 
いや、山奥に行けば新聞紙ですよ・・・
大東 
なんですよ。ま、ぼく、我々の時代はそうだったわけですよね。
地元 
そのへんはいいから。
地元 
あのー・・・
地元 
どうぞどうぞ・・・

その11に続く
by amami-kakeroma | 2010-02-08 22:38 | チップ工場 | Comments(0)